サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
米子市尾高には3ヶ所にサイノカミさんがあります。
そのうち3基がここ上市(うわいち)の黒住教さん横。
路地をさらに奥に入ると見つかる木野山神社にあります。
特に県内最古とされる安永五年の依り代がありますので、サイノカミめぐりを行う上で絶対に外せない場所のひとつと言っても過言ではありません。
木野山神社
双体道祖神×3基
塞神考 No.357
石に刻まれた祈り2 No.52
依り代について(右)
大型。
カシパンウニ的形状の川石に神殿の彫刻と彫込み。
中にわりとリアルな双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏を所持。
左の(おそらく)女神は…何だろう、あまり聞いたことはありませんが見たまんまでしゃもじとしておきます。
男女神ともに手ぬぐいもしくははんぺんが頭に乗っているのが特徴で、淀江の小波浜によく似た図案があります。
類型:(たぶん)烏帽子タイプ
依り代について(中央)
小型。
大雑把な方形の切石に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏、左の女神は…
扇だとする資料もありますが、神楽鈴だと思います。
左側面に
安永五年申三月日
の文字。
これが、県内で確認されている最も古い道祖神なんだそうですね。
類型:烏帽子タイプ
依り代について(左)
超大型。
無花果的形状の自然石に神像ぴったりサイズの浅い彫込み。
中に双体神立像が浮彫り線刻されています。
向かって右の男神は鼻高の猿田彦で佩刀し槍を、左の天鈿女命は宝珠もしくは扇を所持しています。
また、右下に
慶應三卯年二月日
願主村中
の文字があります。
類型:武装猿田彦タイプ
キレイになりました!
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神