鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
最終更新:2024-10-15
米子市泉には2ヶ所にサイノカミがあります。
そのうち1基がここ下泉神社にある双体道祖神です。
可愛らしい舟形手水鉢も見どころ!
目印
下泉神社
対象
双体道祖神
参考
石に刻まれた祈り2 No.48
依り代について
大型。
砂岩質のおそらく自然石。
駒形の彫込みがあり、中には双体神の半身像が線刻されています。
向かって右の男神は剃髪で所持品なし。
左の女神は宝珠を所持しています。
右側に
下泉氏子中
そして左には
文久二戌十一月吉日
と、ありがたい事にかなりはっきりと彫ってあります。
この筆圧は、一般に言う盗難ではなく村間での争奪戦を想定しての対策だと考えられます。
また、下部にも少し絵のあたりが取ってありますので、もともとは全身像を線刻する予定であったのかもしれません。
何らかの理由でやめた…んだろうなぁなどと想像するのも楽しかったりw
類型:(たぶん)墓下タイプ
舟形手水鉢
…で。
この辺りって何故か異様に舟形手水鉢が見つかるんスよね。
どこだかでも書いたような気がするのですが、船上(ふなのえ)さんであったりお賽銭入れだったり、更には女陰石だったりするものもあり、どんだけ舟が好きなんだよと思っ
いいじゃないですか、かわいくて。
ーおしまいー
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神