日下神社の双体道祖神と自然石
米子市のサイノカミ
鳥取県西部の民俗と石造物
米子市日下のサイノカミは日下神社境内に配祀されています。
僅かですが下り宮になっている珍しい神社であるという点にも注目。
対象の依り代は双体道祖神と自然石がそれぞれ1基。
目印
日下神社
対象
双体道祖神
自然石
参考
塞神考 No.381
石に刻まれた祈り2 No.55
依り代について
拝殿に向かって10時方向にあります。
大型の自然石に神像オフセット形状の彫込み、中には双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏を、左の女神は扇を所持している笏扇像です。
石の左右側面に文字が彫ってありますが、恥ずかしながら画像処理を施したうえで尚読めません。
資料にによると、
村中
安政五年十二月日
世話人藤右衛門
佐右衛門
政右衛門
〇造
貞右衛門
善右衛門
と彫られているそうです。
また、鉢巻をつけているデザインが印象的。
余談ながら天鈿女命の蔦冠が鉢巻の起源だとする考えかたもあるそうですね。
類型:猫背タイプ
双体道祖神の陰に隠れていますが、後ろから支えるように置かれている大きめの自然石があります。
パッと見ただの支えにしか見えませんが、森氏はサイノカミだとしておられますのでたぶんそうなのでしょう。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神