平田~津守神社の双体道祖神
西伯郡大山町のサイノカミ
大山町平田のサイノカミは津守神社の鳥居横にあります。
依り代は双体道祖神が6基。
森氏はそれに加えて自然石が3つと書いておられますがどれかわかりませんでした。
左から順に見ていきます。
双体道祖神×6
塞神考289
依り代について(左端)
大型の自然石。
駒型の彫り込みがあり、その中に浅浮き彫りの双体神座像があります。
向かって右の男神は冠に笏。
左の女神が担いでいるのは招霊(おがたま)の木ですね。
初めて見ました。
彫り込みの右に平田村。
左に村中の文字が認められます。
依り代について(左から2番目)
大型の自然石。
宝珠の形をした彫り込みがあり、その中に線刻の双体神立像があります。
向かって右の男神はリーゼ…烏帽子に笏。
左の女神は扇を所持しています。
文字は無いように見えます。
依り代について(左から3番目)
大型の自然石。
彫り込みは方形で、その中におそらく浮彫り線刻の双体神立像があります。
詳細は見えませんが、摩耗するとコーラ瓶のようなシルエットになる淀江タイプの図案ではないかと。
上のほうに平田と彫ってあります。
依り代について(左から4番目)
大型の自然石。
彫り込みは円形で、その中に線刻の双体神立像があります。
向かって右の男神は大幣を担いでいます。
左の女神は宝珠を所持。
文字は無さそうです。
依り代について(左から5番目)
中型の自然石。
浮き彫りの双体神座像です。
葉っぱのようなユルイシルエットが印象的ですので、またどこかで出会えそうな気がします。
依り代について(左から6番目)
駒形の加工石。
大きさは中くらい
駒形の彫り込みに双体神立像が浮き彫りされています。
向かって右側の男神は烏帽子もしくは冠に笏。
左側の女神は笏を持っているように見えますが鮮明ではありませんので保留。
取り敢えず体の形から烏帽子タイプだとわかります。
文字などは無さそうに見えます。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神