鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川以西
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川以西
最終更新:2024-11-06
米子市福市には2ヶ所にサイノカミさんがあります。
そのうちの2基がここ四区にある薬師堂近くの双体道祖神と自然石です。
永らく畑の隅にポツンと立っていましたが、なんと令和5年より行事が再開されています!
目印
福市四区の薬師堂
対象
双体道祖神
自然石
参考
石に刻まれた祈り2 No.35
依り代について
薬師堂横にある道の奥。
自然石と双体道祖神があり、そのどちらもがサイノカミです。
薬師堂を背にして右側にある依り代は無地の自然石。
そして左側の依り代について。
中型の自然石で双体神立像が線刻されています。
向かって右の男神は鼻高の猿田彦で佩刀。
という事は左の女神は天鈿女命、神楽鈴を所持しています。
類型:武装猿田彦タイプ
左側には願主村中の文字。
右側面には世話人の文字と広い範囲にわたって削り取られた跡が見られます。
名前が削られている事から、略奪または奪還による移動があったと推察することができます。
2024年2月17日追記
なんと行事が再開しています。
前回確認(2022年2月5日)までは畑の隅にドスンと石が置いてあるだけだったのですが、注連縄、榊、みかん、あと藁苞(わらづと)が供えてあり、説明書きの看板まで建立されています。
通りがかりの女性にお聞きしてみたところ、
「あら、ほんとだ!」
との事で、まだ十分認知されていないのかもしれませんね。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神