鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/淀江町
サイノカミ、道祖神
米子市/淀江町
最終更新:2024-10-6
かめのこ。
コガの巨木を神木とし、荒神を祀る亀甲神社に11基ものサイノカミが集められています。
その密度は米子市内どころか、山陰両県を見渡してもぶっちぎりであり、淀江町の指定文化財なんだそうですね。
そして数だけでなく種類も豊富。
トラディショナルなデザインのものから奇抜なものまで実にバラエティに富んでおり、特にこの辺りでは珍しい男根型石柱まであったりします。
目印
亀甲神社
対象
双体道祖神×9基
男根型石柱×1基
おかめ×1基
参考
塞神考 No.322
淀江みちくさ手帖
淀江町誌
依り代について(男根型石柱)
さて、まずはみんな大好き男根型石柱!
宝篋印塔の一部を転用したものではなく、最初から淫祠として作られた陽石というのは、私の知る限り米子市内ではここにのみ現存しています。
ご丁寧なことに玉石が二つ付属しており完全体ですw
こういった淫祠を見るにつけ、また祭具としても使用される草鞋が女陰を意味する事なども併せて考えると、藁馬や藁苞(わらづと)ですらいったい何のメタファーなのか知れたものではないと思ったりもします。
わらづとって、あの今じゃちょっと高級なかんじの納豆が入ってたりする藁の包み束のことですよね?
開いたところなんか見たまんまじゃ(モガモガッ)
そこまでだっ!
急に何を言い出すんだキミは…(アタフタ)
淫祠についてはもうこれぐらいにしよう💦
依り代について(タキシード双体神)
中型、まるっこいかんじの自然石に双体神の半身像が線刻されています。
…
…何も不自然なところはありませんね?
タキシードとドレスを身にまとった現代人カップルに見える点を除いては。
これからブーケトスでもしようかという気配をすら感じさせる二人ですが、私が独断と偏見で決める
ユルいサイノカミランキング(米子市内)第2位!
おめでとう!パチパチ🎉
平成2年に新たに加わった依り代です。
…
…何も不自然なところはありませんね?
タキシードとドレスを身にまとった現代人カップルに見える点を除いては。
これからブーケトスでもしようかという気配をすら感じさせる二人ですが、私が独断と偏見で決める
ユルいサイノカミランキング(米子市内)第2位!
おめでとう!パチパチ🎉
平成2年に新たに加わった依り代です。
依り代について(おかめ)
こちらも平成2年に新たに加わりました。
おかめですな。
因みにおかめと言えば天鈿女命が起源なんだそうです。
へー!
そう言われてみると明確にお多福顔の天鈿女命が何件か思い当たります。
このサイト内にもありますので元気な人は探してみてください。
おかめですな。
因みにおかめと言えば天鈿女命が起源なんだそうです。
へー!
そう言われてみると明確にお多福顔の天鈿女命が何件か思い当たります。
このサイト内にもありますので元気な人は探してみてください。
依り代について(双体道祖神)
小型、方形の加工石に…これは雲板じゃないでしょうか。
中に双体神立像の浮彫り線刻。
向かって右の男神は佩刀のうえ槍持ち、鼻は良く見えませんが所持物から猿田彦だと思います。
左の女神は由布を所持。
彫込みの左外に文字が彫ってありますが写真では読めませんでした。
類型:武装猿田彦タイプ
で、雲板について。
2階建て以上の建築物で、神棚を最上階に設置することが出来ない場合に必要なのが雲板です。
雲があるのでここが最上階のつもりですよ、と。
野ざらしを前提として制作された道祖神であるなら、わざわざこういった意匠を取り入れる必要がありませんので、つまり個人宅所蔵、もしくは持ち回りで家屋内に設置することを想定したポータブルサイノカミであったことがわかります。
もしかすると行方の分からない高井谷のサイノカミがここに流れ着いていたりするのかもしれませんね。
中に双体神立像の浮彫り線刻。
向かって右の男神は佩刀のうえ槍持ち、鼻は良く見えませんが所持物から猿田彦だと思います。
左の女神は由布を所持。
彫込みの左外に文字が彫ってありますが写真では読めませんでした。
類型:武装猿田彦タイプ
で、雲板について。
2階建て以上の建築物で、神棚を最上階に設置することが出来ない場合に必要なのが雲板です。
雲があるのでここが最上階のつもりですよ、と。
野ざらしを前提として制作された道祖神であるなら、わざわざこういった意匠を取り入れる必要がありませんので、つまり個人宅所蔵、もしくは持ち回りで家屋内に設置することを想定したポータブルサイノカミであったことがわかります。
もしかすると行方の分からない高井谷のサイノカミがここに流れ着いていたりするのかもしれませんね。
依り代について(双体道祖神)
依り代について(双体道祖神)
駒型の加工石に神前幕の彫込み。
下に双体神立像が浮彫りされています。
像の左右に文字が彫ってありますがやはり写真では読めません…
依り代の数が多いので後で検分をやろうと横着したのが失敗。
これも烏帽子タイプです。
意識して見始めると本当に多いですね。
類型の図案としては最多規模になるかもしれません。
下に双体神立像が浮彫りされています。
像の左右に文字が彫ってありますがやはり写真では読めません…
依り代の数が多いので後で検分をやろうと横着したのが失敗。
これも烏帽子タイプです。
意識して見始めると本当に多いですね。
類型の図案としては最多規模になるかもしれません。
依り代について(双体道祖神)
依り代について(双体道祖神)
依り代について(双体道祖神)
依り代について(双体道祖神)
ファミチキ的形状の自然石に線刻の双体神立像。
向かって右の男神は良く見えませんが何かを被っているのが気になります。
左の女神はスライム型の宝珠を所持しています。
どこだかでも書きましたが、私、現役の土木構造物以外はコケそのまま派ですのであしからず。
向かって右の男神は良く見えませんが何かを被っているのが気になります。
左の女神はスライム型の宝珠を所持しています。
どこだかでも書きましたが、私、現役の土木構造物以外はコケそのまま派ですのであしからず。
依り代について(双体道祖神)
たまごっち的形状の自然石に双体神座像の線刻。
向かって右の男神は佩刀して…恐らく笏を持っていますが不明瞭。
左の女神はわかりません。
向き合った貴人の座像は、こちらも数の多い図案ですね。
依り代の背面に和歌が彫ってあるそうですが見逃しました。
向かって右の男神は佩刀して…恐らく笏を持っていますが不明瞭。
左の女神はわかりません。
向き合った貴人の座像は、こちらも数の多い図案ですね。
依り代の背面に和歌が彫ってあるそうですが見逃しました。
船上神社
ふなのえ。
こちらはおまけです。
船上社(写真)の他、大神山神社奥の宮を祀る自然石、金毘羅大権現、秋葉さん、大山さんの自然石があります。
舟形について実は私よくわかっていないのですが、ここのように琴浦町船上山にある船上神社を勧請したもの、三輪神社の舟形女陰石のようにサイノカミであるもの、明らかに手水鉢であるもの、お賽銭の入っているものなどいろいろあります。
こちらはおまけです。
船上社(写真)の他、大神山神社奥の宮を祀る自然石、金毘羅大権現、秋葉さん、大山さんの自然石があります。
舟形について実は私よくわかっていないのですが、ここのように琴浦町船上山にある船上神社を勧請したもの、三輪神社の舟形女陰石のようにサイノカミであるもの、明らかに手水鉢であるもの、お賽銭の入っているものなどいろいろあります。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神