鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
最終更新:2024-10-26
もともと熊党村であったところ嘉永6年に分かれ、安政6年に吉岡村となったそうです。
ここ吉岡のサイノカミは観音堂近くにある双体道祖神と幸神です。
目印
吉岡の観音堂
対象
双体道祖神
立石「幸神」
参考
塞神考 No.371
石に刻まれた祈り2 No.23
ふるさと米子探検隊 第24号
依り代について
旧日野橋を渡って東進すること200m、まずは観音堂を探しましょう。
その横にある資材置き場の先っちょ、残余地の部分に双体道祖神と幸神があります。
まず向かって左の幸神について。
中型。
ゴツゴツした自然石を立石にして、平らにした前面に幸神の文字がしっかり彫ってあります。
次、向かって右の依り代は双体道祖神です。
上半分が大きく欠損していますので殆ど何も分かりません。
と、言ってしまいそうなものですが実は…
類型の依り代
実は慣れてくるとわかってしまうもので、こちらは猫背タイプの依り代です。
類型:猫背タイプ
中でも石田の木野山神社にある依り代に酷似していますので、男神が鉢を巻いて笏を、女神は扇を所持しているであろうというところまで推測することができます。
これぞ研究の成果!
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神