サイノカミ、道祖神
米子市/日野川以西
米子市青木には2ヶ所にサイノカミさんがあります。
そのうちのひとつがここ青木神社のタブの大樹、すなわち才の木です。
椨(タブ)の大樹
石に刻まれた祈り2 No.38
依り代について
木を隠すなら森の中。
注:隠してない
木の神である句々能智命(ククノチノミコト)を主祭神とし、当然社叢が見どころになる訳ですが…
鳥居入ってすぐ左にあるタブの大樹といえばもうこれでしょう。
一般論になりますが、サイノキとして選ばれやすい条件のひとつに樹洞(ウロ)って言うのがあります。
なかには幼木時に杭を打たれ、人工的なウロを作られたサイノキのエリートもいるそうです。
凄いですねー。
社叢について
社叢について境内案内板の情報量が多くて勉強になりますので、そのまま引用させていただきます。
青木神社は法勝寺川に西面して立地しています。
台地中央の裾部から中央を4段に掘り込んで境内とし、社叢は北・東・南を馬蹄形に形成されています。
創建年代ははっきりしませんが、各時代の領主の崇敬が篤く、樹木の神様であるククノチノミコト(句々能智命)を主祭神とする、県下に数少ない神社です。
社叢の植生は、胸高囲2m以上のスダジイの巨木11本を主体に、スギ、モミ、イチイ、ツガの常緑針葉樹とタブ、サカキ、モチノキ、ヤブツバキ、ナギの常緑広葉樹、落葉高木のイチョウ、ケヤキ、アオハダなど種類が豊富です。
サカキの巨木が多く見られるのも特徴で、幹周5.3m、樹高18mのスダジイは市内最大で、樹齢400年と推定されています。
また、南斜面のアオハダは幹周が1.7mもある巨木です。
このように多種多様の樹木で構成される社叢は、昔ながらの森の姿を今に残しています。
表記ゆれ
サイノキ、サイノ木、サイの木、塞の木、塞ノ木、幸の木、幸ノ木、才の木、才ノ木