古豊千『東千太神社』の双体道祖神
米子市のサイノカミ

鳥取県西部の民俗と石造物

米子市箕蚊屋地区の古豊千は明治10年に古川・豊田・東千太の3村が合併してできた縦に長い集落です。
ここには2ヶ所計4基のサイノカミさんがあり、そのうちの1基が東千太神社の双体道祖神です。

米子市 古豊千のサイノカミ 東千太神社の双体道祖神
2024-10-12
目印
東千太神社
対象

双体道祖神

参考

塞神考 No.369
石に刻まれた祈り2 No.29
ふるさと米子探検隊 第24号

依り代について

中サイズ。
駒形の加工石に、神像ぴったり形状の彫込み。
中に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は杖を所持しており、女神の所持物はありません。

令和3年にはじめて見た時には既に一部を除いて殆どのディテールが失われていました。
じゃなんで分かるのかというと、昭和終盤に撮影された高島氏及び森氏の写真が残っているからです。
男女神共に背を曲げているお年寄りっぽい姿ですので、島田神社や久古の双体道祖神と同じ図案です。

類型:杖タイプ

米子市 古豊千のサイノカミ 東千太神社の双体道祖神
2024-10-12
米子市 古豊千のサイノカミ 東千太神社の双体道祖神
2024-10-12
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2024-10-12
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2021-09-19
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2021-04-11

ちなみに、境内を歩いておられた女性よりお話しをお聞きすることができましたので、メモしておきます。

小学生の時まで正月ごろにお祭りをやっていた。
朝、お団子と藁苞を供えて、お団子は持って帰って食べた。
2022-06-11 聞きとり

表記ゆれ

サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神