稲吉『湯口の泉』の双体道祖神
米子市淀江町のサイノカミ

鳥取県西部の民俗と石造物

米子市淀江町稲吉には3カ所、計7基のサイノカミさんがあります。
4基は村下清水のほとり、2基は村中道端に、そして1基は村上の上津守神社隣です。
特にここ清水というのが名水として知る人ぞ知る湯口の泉。
ゆぐいと読みます。
かつては湯が出たそうですね。

米子市 淀江町 稲吉のサイノカミ 湯口の泉の双体道祖神
2022-03-27
目印
湯口の泉
対象

双体道祖神×4基

参考

塞神考 No.314
淀江みちくさ手帖

依り代について(左奥)

米子市 淀江町 稲吉のサイノカミ 湯口の泉の双体道祖神
2022-03-27

小サイズ。
駒形の切石に駒形の彫込み、その中に双体神像が浮彫されています。
足が短いので見えにくいですが、恐らく立像で烏帽子タイプです。
彫込みの左側(右も?)〇〇中と彫られています。

類型 ⇨ 烏帽子タイプ

依り代について(左前)

米子市 淀江町 稲吉のサイノカミ 湯口の泉の双体道祖神
2022-03-27
小サイズ。
四角形の切石に円形の彫込みまでは…まぁわかる。
後は出典頼りになりますが、肉付け浮彫りの双体神立像なんだそうです。
因みに私、現役の土木構造物以外は苔そのまま派ですのであしからず。

依り代について(奥中央)

米子市 淀江町 稲吉のサイノカミ 湯口の泉の双体道祖神
2022-03-27
中サイズ。
🍙型の自然石に駒形の彫込み。
中に双体神立像が浮彫り線刻されています。
笏扇像であり、扇の日ノ丸がワンポイントで可愛らしいですね!
その他の特徴としては、男神が袈裟頭巾を身に着けているように見えるところ。

類型:淀江タイプ

依り代について(右端)

米子市 淀江町 稲吉のサイノカミ 湯口の泉の双体道祖神
2022-03-27
大型。
不定形の自然石に神殿の線刻、円形の彫込み、中に双体神立像が線刻されています。
資料によると猿田彦命と天鈿女命だそうですが…見えん。

表記ゆれ

サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神