海川荒神社の双体道祖神
西伯郡日吉津村のサイノカミ

鳥取県西部の民俗と石造物

日吉津村海川のサイノカミは海川荒神社にあります。
依り代は双体道祖神が1基。
猫背タイプです。

海川荒神社
2021-05-09
目印
海川荒神社
対象

双体道祖神

参考

現地案内板

依り代について

大型の自然石。
正面にツボ型の彫り込みがあり、その中に双体神立像が浮き彫りされています。
男神は笏、女神は扇を所持。
男神の頭に三角が乗っていますので、猫背タイプと烏帽子タイプとを結ぶミッシングリンクのような図案ですね。
この依り代は細かいところまで彫ってあり、三角のオブジェクトが烏帽子だとはっきりわかります。
彫り込みの右に慶応三年三月日
左に海川の文字が認められます。

類型:猫背タイプ

日吉津村海川のサイノカミ海川荒神社の双体道祖神
2025-01-12
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2021-08-10
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2021-05-09

立て看板より引用

村指定文化財
さいの神
さいの神は「塞の神」が本来の意味で、悪病などが村に入らないように祭った。
のちには「幸の神」などとなって、特に縁結びの神として祭られるようになった例が多い。
祭り方は県内でもいろいろあるが、当村のように石に男女の神像を刻んで祭る例は西部では多い。
12月14日の夜半、藁馬と藁ずとに入れた「だんご」を供え、だんごは藁火で焼いて持ち帰る。
昔は他村のさいの神を盗むと良縁があるというので若者が数名でかついで帰ることもあった。
日吉津村教育委員会

表記ゆれ

サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神