鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
最終更新:2024-10-12
米子市水浜のサイノカミは公民館横を流れる水路のほとり、洗い場に立っている双体仏です。
対象の依り代は非常に珍しい図案であり、参考にさせていただいた資料ではいずれも双体道祖神とされています。
が、どう見ても仏だろう?
長いこと悩んでいましたが自分に正直に生きることにしました。
ここでは双体仏と表記させていただきます。
日南町の方では馬頭観音をサイノカミの依り代にしているところもありますし。
加えて、立ち位置的には幣を立てて水神を祀る事の多い場所でもありますので、もしかするといろいろ混ざっているのかもしれませんね。
目印
水浜公民館
対象
双体仏
参考
塞神考 No.387
石に刻まれた祈り2 No.34
依り代について
大型。
縦長の自然石を立石にし、前面をさらって駒形の彫込み、中に双体仏が浮彫り線刻してあります。
石の右側面には安政四丁巳二月日
左側面には願主村中世話人~
と彫られているところまで確認できました。
資料によると願主村中世話人柳権助 石工万四郎だそうです。
また、彩色の跡が残っています。
冒頭でも書きましたが、ここに彫ってある像がどういった存在なのかについては意見の分かれるところだと思います。
各位ご判断ください。
行事などはやっていない。
ときどき調べに来る人がいるね、ご苦労様。
ときどき調べに来る人がいるね、ご苦労様。
近隣の男性より聞きとり/2022-06-15
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神