鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
最終更新:2024-10-9
米子市福万には2ヶ所、計2基のサイノカミさんがあります。
そのうちの1基がここ上福万の水神さん横にある双体道祖神です。
一瞬石垣かと見間違うほど大量の川石が積んであり、かつて行われていたであろう行事の様子が偲ばれます。
目印
無し
対象
双体道祖神
参考
塞神考 No.379
石に刻まれた祈り2 No.47
依り代について
大型の自然石を立石にして、同じく大きな笠石が載せてあります。
バランス的に大丈夫なのかとドキドキしますが、まぁ大丈夫なんでしょう…
立石の正面には素朴なタッチで双体神立像が線刻されています。
向かって右の男神は笏を所持しており、左の女神はわかりません。
こちら、図案が同じだと考えられる依り代が沢山ありまして、淀江タイプのグループとしてまとめてあります。
そのそっくり具合をぜひ確認してみて下さい。
類型 ⇨ 淀江タイプ
水神
現在はこれといった行事の行われていないサイノカミさんに対して隣の水神さんは現役です。
献花と、焚いてあるお線香をよく見かけます。
サイノカミさんの方でも昔はよく火を焚いていた…
と通りすがりのご老人からお聞きすることができました。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神