サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
米子市箕蚊屋地区の古豊千は明治10年に古川、豊田、東千太の3村が合併してできた縦に長い集落です。
で、ここ古豊千には2ヶ所にサイノカミがありまして、そのうちの3基が元豊田村の新宮神社にある双体道祖神です。
双体道祖神×3基
塞神考 No.370
石に刻まれた祈り2 No.27
ふるさと米子探検隊 第24号
依り代について(左)
中型。
大雑把な駒形のおそらく加工石に宝珠の形をした彫込み。
中に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏を、左の女神は由布を所持しています。
フリルがかわいいタイプの由布です。
右側に願主村中
左側に明治○年 己巳○月○○と彫られているそうですが読めません。
類型:おだんごタイプ
依り代について(中央)
大型。
打製石器的形状の自然石に宝珠の形をした彫込み。
中に双体神立像が浮彫りされています。
座像に見えないでもありませんが、単に収まりが悪くて足が切れそうになった立像だと思います。
向かって右の男神はおそらく扇を、左の女神は由布を所持。
男神が扇を所持しているのだとすると物凄く珍しいです。
右側に明治廿一年 願主村中
左側に子正月吉日と彫られています。
類型:おだんごタイプ
依り代について(右)
中型。
宝珠の形をした加工石に同じく宝珠の形をした彫込み。
中に双体神座像が浮彫りされています。
摩耗が激しく所持品は分かりません。
右に安政四年丁
下に願主○○
左に巳十月○○
と書いてあるそうですが、こちらもさっぱり見えません。
男神が片膝を立てている珍しい図案であるという見立てもありますが、私は保留とさせていただきます。
類型:おだんごタイプ
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神