サイノカミ、道祖神
米子市/淀江町
小波上のサイノカミは三輪神社の手水舎後ろにあります。
立石が1基と双体道祖神が2基、そして舟形の女陰石が並んでおり、それらすべてがサイノカミの依り代とされています。
由緒正しい国史現在社の三輪神社は狼神事が伝わる事でも有名かもしれません。
小波浜、小波上、泉地区の氏神社です。
海石
双体道祖神×2
女陰石
塞神考 No.325
淀江みちくさ手帖
淀江町誌
鳥取県神社庁HP
祭神・大物主命・速須佐之男命・少名毘古那命。
由緒、「当神社創立は崇神天皇の御字大和国大神神社の御分霊を勧請せるものなりという。」
三輪神社の上り口の海側に四基祭られている。
男女の神像位置が逆になっている珍しいものが一基ある。
なお、サイノカミさんに詣った人は、藁馬に背負わせた藁づとの中からすこしずつ「だんご」を取り出し、波たたき石の穴に詰めて願いごとをした。
Gallery
依り代について(左端、波たたき石)
大型。
海石です。
タフォニが目を引く面白い形ですね。
町史によると藁苞から取り出した団子をシワシワの隙間に詰めて願いごとをしたそうです。
依り代について(左から2番目、双体道祖神)
中型の自然石。
神殿型の彫込み。
中に半丸彫りの双体神立像があります。
向かって右の男神は尺を持ち頭に三角。
左の女神はおかっぱで扇を所持しています。
類型:烏帽子タイプ
依り代について(左から3番目、双体道祖神)
中型。
駒形の加工石。
宝珠の形をした堀込み。
中に双体神座像が半丸彫りされています。
向かって右の女神は由布を、左の男神は尺を所持。
席次が珍しいタイプで、この辺りでは他に大袋で見ることが出来ます。
依り代について(右端、舟形女陰石)
ものすご~く船の形をしています。
これが船上(ふなのえ)さんであるとか、舟形手水鉢と言われるならまだ納得の出来ようところなのですが、塞神考によると女陰石なのだそうです。
これがわからない。
いずれにせよ陰陽石ですので、すなわちサイノカミです。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神