中西尾|路地脇の双体道祖神
米子市淀江町のサイノカミ
鳥取県西部の民俗と石造物
米子市淀江町中西尾の路地の脇、唐突に巨大な双体道祖神があります。
像どころか文字すらほとんど読めませんのでその出自を知る事は出来ないのですが、町史を参照するなどして考えてみたいと思います。
目印
無し
対象
双体道祖神
参考
淀江町誌
淀江みちくさ手帖
依り代について
辛うじて双体道祖神らしき姿と左右に文字が見えますが、細かいことはさっぱりわかりません。
ここから推測
まず町史に中西尾のサイノカミについて書かれていますので見てみます。
サイノカミは、村々でとりあいもしたので、一つは稲吉から持ち帰ろうとして、途中で力尽きて土中に埋めてある。
他は公民館の入り口にある。
他は公民館の入り口にある。
淀江町誌(1985)より
他は公民館の入り口云々…というのは、当然中西尾公民館にある依り代の事でしょうから除外。
ということで数的に稲吉から盗んだは良いが力尽きて土中に埋めたやつがこれなのでしょう。
しかしこの大きさを盗むか?
ざっと見たところ1㌧近くはありそうですが、具体的に何人ぐらいでどうやって運搬したのかがとても気になります。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神