末吉多目的広場の双体道祖神
西伯郡大山町のサイノカミ
大山町末吉のサイノカミは荒神をお祀りする末吉多目的広場にあります。
依り代は双体道祖神が10基。
入口向かって手前から順に見ていきます。
双体道祖神×10
塞神考293
依り代について(手前)
小型の自然石。
双体神立像が線刻されていますが詳細はわかりません。
依り代について(手前から2番目)
超大型の自然石。
円形の彫り込みに、浮き彫りの双体神立像。
向かって右の男神は冠に笏。
左の女神は宝珠を所持しています。
像の右側に「明治九年子十二月日」。
上に「末吉」の文字が認められます。
類型:冠タイプ
依り代について(手前から3番目)
中型の自然石。
正面が全体的に彫り下げられており、双体神立像が浮き彫りされています。
一見半身像にも見えますが、依り代を固定するコンクリートで一部隠れていると思われます。
向かって右の男神は烏帽子に笏。
左の女神は扇を所持しているように見えます。
文字は読めません。
また裏側に線刻が施されており、何らかの神像が描かれているようです。
類型:烏帽子タイプ
依り代について(手前から4番目)
中型。
方形の加工石。
双体神座像が浮き彫りされています。
男女神ともに所持品は不明。
像の右側に「文政六年」。
左側にに「未十二月吉日」の文字が認められます。
類型:横向きタイプ
依り代について(手前から5番目)
中型。
おそらく駒形にざっくりと加工してあります。
彫り込みも駒形で、その中に双体神座像が浮き彫りされています。
向かって右の男神は冠。
しかし男女神ともに所持品は不明。
文字はありそうなのですが読めず。
類型:横向きタイプ
依り代について(手前から6番目)
中型。
社殿を模した加工石。
七葉の菊花紋。
彫り込みの中に双体神のおそらく立像が浮き彫りされています。
向かって右の男神は烏帽子に笏。
左の女神は扇を所持しています。
文字は無さそうです。
類型:烏帽子タイプ
依り代について(手前から7番目)
中型。
ざっくりとした駒形の加工石。
同じく駒形の彫り込み内に、浅い浮き彫りの双体神座像があります。
向かって右の男神は烏帽子に笏。
女神の所持品はわかりません。
文字は無さそうです。
類型:墓下タイプ
依り代について(手前から8番目)
中型。
方形の加工石。
双体神立像が浮き彫りされていますが、全体的に摩耗が進んでおり詳細不明。
右上の方に削り取ったような跡が見られます。
依り代について(手前から9番目)
小型。
全体的に摩耗の度合いが大きく元の石の形は不明。
軒下にでもあったのか雨垂れの形に凹んでいます。
双体神立像の浮き彫り。
向かって右の男神は笏。
左の女神は神楽鈴を所持しています。
文字は認められません。
森氏による報告のない依り代です。
類型:烏帽子タイプ(推定)
依り代について(手前から10番目)
小型。
方形の加工石。
円形の彫り込み内に双体神のおそらく立像が浮き彫りされています。
文字は無さそうです。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神