富繁公民館の双体道祖神
米子市淀江町のサイノカミ

鳥取県西部の民俗と石造物

米子市淀江町富繁には2ヶ所、計2基のサイノカミさんがあるそうです。
そのうちの1基である双体道祖神がここ富繁公民館前にあります。
もう1基は個人宅所蔵とのことで探索を断念。
まぁいいや。

米子市 淀江町 富繁のサイノカミ 富繁公民館の双体道祖神
2021-08-21
目印
富繁公民館
対象

双体道祖神

参考

塞神考 No.319
淀江みちくさ手帖
淀江町誌

依り代について

大型。
打製石器的形状の自然石に円形の彫込み、中に双体神立像が線刻されています。
彫込みの内側12時の位置に幸神の文字。
寄る年波にかすむ視力を酷使しながら、こういった見えづらい線刻と格闘する石造物探索の因果な…
いやよそう。
彫込みの外、下部にはもの凄い筆圧で富村中の文字。
男神が所持しているのは御幣であるとする資料もありますが、笏ではないかと思います。
画像処理による見立てが理由のひとつ。
もう一つの理由は、墓下タイプの依り代だと考えられるからです。
この事から、男神が佩刀している事、また女神がスライム型の宝珠を所持していると推測することが出来ます。

米子市 淀江町 富繁のサイノカミ 富繁公民館の双体道祖神
2022-04-17
米子市 淀江町 富繁のサイノカミ 富繁公民館の双体道祖神
幸神/2023-06-09
米子市 淀江町 富繁のサイノカミ 富繁公民館の双体道祖神
富村中/2023-06-09

表記ゆれ

サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神