上中高の双体道祖神西伯郡大山町のサイノカミ
上中高の多目的集会所横にサイノカミさんがあります。
内訳については難しくて、昔からそうであったと紐づけできているもの、新規に追加されたもの含めて現在3基の双体道祖神が少なくともハッキリしています。
こりゃ長くなるな…
状況を整理するため写真の右端から①~⑥とします。
手前の丸石は除きます。
で、普段から手本にしている森納氏の塞神考(概ねS59~S63調査)で取り上げられているのが明らかなのは④⑤のみ。
①③はおそらく石祠の一部でした。
つまり現在最も大きな双体道祖神②は昭和末頃以降どこかから持ち込まれた、もしくは新しく造立された事になります。
ところが後に詳しく述べますがこの②には中高村と彫ってあります。
昭和30年の合併により第2形態の大山町が既に発足していますので、昭和末頃以降に中高村と銘打って石造物を新規造立するとは考えられません。
また、私を含めたウォッチ勢ではない権威による調査研究結果として②を取り上げたものを見たことがありません。
あったらごめんなさい修正します。
以上の理由により②は未報告のサイノカミとなります。
Q.E.D.
それでは以下②④⑤の双体道祖神についていつも通りウォッチしていきましょう。
双体道祖神×3基
その他
塞神考(284)
依り代について(右から②番目)
超大型の自然石。
駒形の彫り込みに双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は冠に笏。
女神は宝珠を所持しています。
右に「中高村」
左に「村中」の文字。
冒頭で述べた通り、こちらが未報告の双体道祖神です。
類型:墓下タイプ
依り代について(右から④番目)
中型の加工石。
直接彫り出す格好の双体神立像。
正面向きで所持品は不明。
男女神共に頭上にへの字型の意匠がみられます。
田の神寄りの烏帽子タイプのようです。
文字は認められません。
類型:烏帽子タイプ
依り代について(右から⑤番目)
中型の加工石。
直接彫り出す格好の双体神座像。
横向きタイプです。
相変わらず男神の所持品は無い図案なのですが、今回の依り代は彫りが鮮明で女神が扇を所持しているのがわかります。
しかも奥行きのある表現!
右上に「〇〇」
左上に「村中」の文字が認められます。
類型:横向きタイプ