鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
最終更新:2024-11-05
米子市尾高には3カ所にサイノカミさんがあります。
そのうちの1基がここ石田神社にある双体道祖神です。
嬉しいことに唐王さんもあります!
目印
石田神社
対象
双体道祖神
参考
塞神考 No.360
石に刻まれた祈り2 No.54
依り代について
大型。
横長の自然石にゆる~い線刻の屋根とほぼ方形の彫込み。
その中に双体神立像が浮彫りしてあります。
向かって右には鉢を巻いた男神が居り笏を、左の女神は扇を所持。
猫背です。
類型:猫背タイプ
神殿の左右には、
安政六未
三月吉日 願主村中
と書いてあります。
唐王御前
せっかくここまで来たからには、唐王さんも是非拝んで行きましょう。
唐王御前とは、日本神話に登場する須勢理毘売命の事です。
後に夫となる大穴牟遅神(大国主)を毒ヘビ🐍やら毒虫🐛やらの難から救ったというエピソードから、それらを退ける霊験があるとされています。
バリバリの地元神でありながら、そこここでお祀りされているという訳でもありませんので、見つけると何やら無性に嬉しい気持ちになります。
害虫や病気、火事などと違って、プロが本気で対策をすれば、自分ひとりぐらいなら何とか避けることが出来る災いだから、ご神徳におすがりする優先順位が低いんでしょうかね。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神