鳥取県西部の民俗と石造物
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
サイノカミ、道祖神
米子市/日野川より東側
最終更新:2024-11-04
米子市尾高には3ヶ所にサイノカミさんがあります。
そのうち2基がここ前市、バックネットの公園裏にある双体道祖神です。
目印
バックネットの公園
対象
双体道祖神×2基
参考
石に刻まれた祈り2 No.51
Gallery
依り代について(左)
超大型。
ゴツゴツした感じの自然石につぼ型の堀込み。
ツボの上に注連縄の点刻。
中に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏を、左の女神は扇を所持しています。
あと猫背です。
類型:猫背タイプ
左右に文字が書いてあり
慶應三二月
願主前市村中
と書いてあるように見えますがちょっと自信ありません。
依り代について(右)
小型。
方形の切石に神殿の形をした彫刻と彫込み。
中に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏を、左の女神は扇を所持。
小さいこともあってか内裏雛のようで可愛らしいですね。
因みに彫込みの上の方にある一見神前幕のように見えるヒラヒラは雲板です。
たぶん。
亀甲神社の方でも同じことを書きましたが以下繰り返します。
2階建て以上の建築物で、神棚を最上階に設置することが出来ない場合に必要なのが雲板です。
雲があるのでここが最上階のつもりですよ、と。
野ざらしを前提として制作された道祖神であるなら、わざわざこういった意匠を取り入れる必要がありませんので、つまり個人宅所蔵、もしくは持ち回りで家屋内に設置することを想定したポータブルサイノカミであったことがわかります。
雲があるのでここが最上階のつもりですよ、と。
野ざらしを前提として制作された道祖神であるなら、わざわざこういった意匠を取り入れる必要がありませんので、つまり個人宅所蔵、もしくは持ち回りで家屋内に設置することを想定したポータブルサイノカミであったことがわかります。
表記ゆれ
サイノカミ、サイノ神、サイの神、才の神、才ノ神、塞神、塞の神、塞ノ神、幸神、幸の神、幸ノ神、妻神、妻の神、妻ノ神