上野の双体道祖神
西伯郡大山町のサイノカミ

鳥取県西部の民俗と石造物

大山町上野のサイノカミさんは集落内の空き地にあります。
依り代は双体道祖神が4基…だそうですが確実に像を見て取ることができるのは令和7年現在2基のみ。

上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23
目印

空き地

対象

双体道祖神×2基
不明の石塊×3個

参考

塞神考301

依り代について(台上)

中型。
円形の彫り込みに浮彫りの双体神立像。
向かって右の男神は冠に笏。
左の女神は宝珠を所持。
斜めに向かい合った図案です。
私は読めませんでしたが「上ノ村」と書いてあるそうですね。
写真でご覧いただけるように大草鞋2枚1足と注連縄が新しく飾りつけられていました。
また森氏の調査時には像が反時計回りに45度傾いた姿勢で固定されており、現在は直っています。
こういうやっちゃった感も民間信仰の醍醐味ですよねw

類型:墓下タイプ

上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23
上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23
上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23
上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23

依り代について(台左手前)

小型。
駒形の加工石に同じく駒形の彫り込み。
中に浮き彫りの双体神座像がありますが詳細不明。

上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23
上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23
上野の双体道祖神|西伯郡大山町のサイノカミ
2025-01-23

依り代について(台左奥)

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2025-01-23

男女神別々の丸彫り像と双体神立像なのだそうです。
現地ではいちおう怪しいと思って撮りましたが、これは言われなければわからない。